インコのピンニングはポジティブ/ネガティブどっち?
朝の出来事
AMとPMの2回、シロハラインコに食事を用意しています。
今朝もメスのネルちゃんは顔をすりすりして甘えてきましたが、オスのロッコが「ピンニング(瞳孔が急に小さくなる現象)」をしていました。
「ごはんに興奮しているのかな」と思い、食事をセットしていたところ、ロッコが体を前に突き出してきたので甘えたいのだと勘違いし、顔を近づけてしまったのです。
次の瞬間、噛みつかれ唇を大けがしました。この経験で、ピンニングは一面的に解釈できない多様なサインだと痛感しました。
ピンニング解釈のチェックリスト(ご参考)
サインの種類 | 具体例 |
---|---|
✅ ポジティブ(喜び・好奇心) | ・新しいおもちゃ ・お気に入りの食べ物 ・飼い主に甘えたいとき |
⚠️ ネガティブ(警戒・攻撃前兆) | ・羽を膨らませる/広げる ・体を前に突き出す ・唸り声やカチカチ音 ・朝の繁殖期モードや縄張り意識が強い時間帯 |
あれ、、、、体を前に突き出す・・・・これだ! いつもならケージの下で寝転がって手でさすってとおねだりする子なのに、私の何かが攻撃態勢にしてしまったのだと反省です。
学びと反省
私は白いシャツを着て近づいており、朝日で強く反射してロッコには刺激的に映った可能性もあります。
鳥類は紫外線も見えるため、人間にはわからない「まぶしさ」が影響したのかもしれません。
研究では、性ホルモン(特にテストステロン)が日周期で変動することは知られていますが、ピンニングとの直接的な因果関係は証明されていません。
おそらく複数の要因が重なったのでしょう。
参考文献
- Heidenreich, B. (2002). Good Bird! A Guide to Solving Behavior Problems in Companion Parrots. Avian Publications.
- Good Bird Inc. Blog / Good Bird Magazine. “Eye Pinning and Parrot Body Language.”(2000年代〜2020年代の記事群)
- Luescher, A. (Ed.). (2006). Manual of Parrot Behavior. Blackwell Publishing.