オウムのバイトフォース(咬合力)はライオン級!? 〜止まり木の大切な役割〜

オウムの驚くべきバイトフォース

オウムやインコといえば、カラフルでおしゃべり上手な可愛いペット…というイメージがありますよね。
ところが!彼らのくちばしは、とんでもないパワーを秘めているんです。

米国ミシガン州の Saginaw Children’s Zoo によると、**オオバタン(Moluccan Cockatoo)**の咬合力は 約350 PSI。これはハスキー犬と同じくらいの力!
さらに学術研究(Journal of Anatomy, 2024)では、**コンゴウインコ(Macaw)**が 300〜400 PSI という数値を記録しています。

つまり――見た目は愛らしくても、実は「ナッツクラッシャー」級の怪力の持ち主なのです。

バイトフォース最強ランキング(PSI順)

では、オウム・インコたちの力を動物界全体と比べてみましょう!

順位動物バイトフォース(PSI)出典URL
1カバ約1,800〜2,000Africa Safaris, Reddit Dataisbeautiful
2ハイイログマ約975Field & Stream
3ライオン約650Field & Stream
4ホオジロザメ約600National Geographic
5オオバタン(オウム)約350Saginaw Zoo
6コンゴウインコ(Macaw)約300〜400Reddit Dataisbeautiful
7ジャーマン・シェパード犬約238Science Focus
8猛禽類(ワシ・ハヤブサ等)約200〜300Visual Capitalist
9人間約120〜160Science Focus

こうしてみると、体重わずか1kg前後の鳥が、人間や犬、さらには猛禽類にも匹敵する咬合力を持っているというのは驚きですよね。

※PSIとは:PSIpounds per square inch(ポンド毎平方インチ)の略で、圧力の単位です。

オウムはなぜ「かじる」のか?

では、その強靭なくちばしをどう使っているのでしょう?
野生のオウムやインコは、日常的に 成木の樹皮をかじったり、硬いナッツを割ったり しています。

これは遊びではなく、本能的で大切な行動です。

  • くちばしの摩耗(伸びすぎ防止)
  • 筋力の維持
  • ストレス解消

つまり「かじること=健康の秘訣」なんです。

止まり木はただの“休憩所”じゃない!

ここで登場するのが「止まり木」。
AAV(米国鳥類獣医師協会)の「Enrichment Tips for Companion Parrots」 でも推奨されているように、止まり木はただ足を休める場所ではありません。

  • 足裏の健康を守る
  • 精神的な刺激を与える
  • かじる習性を満たし、くちばしの健康維持にもつながる

つまり止まり木は、オウムやインコにとって 「健康器具 × ストレス解消グッズ × おもちゃ」 の全部入りアイテムなんです。

小さな巨人にふさわしい止まり木を

  • オオバタンは 350 PSI(Saginaw Zoo)、コンゴウインコは 300〜400 PSI(学術研究) の咬合力を持つ
  • この力はナッツを砕き、樹皮をかじる本能的な習性に直結している
  • 天然木の止まり木は、足の健康だけでなく「かじりたい!」という本能的な欲求を満たす大切な役割を持つ

だからこそ、自然の凹凸や樹皮が残った止まり木を選んであげることが、飼い鳥にとって最高のプレゼントになるんです。

400 PSIコンゴウインコ vs. ドラゴンウッド(硬質木材)・・・

BIRD SHOP TEM東京 出典

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