ハズバンダリーを支える鳥のトレーニングとは?

動物園アビアリーのウェビナーから学んだ考え方

今回、海外の鳥類トレーニング分野で実務者向けに提供されている、
アビアリーにおける鳥のトレーニングとハズバンダリーをテーマにしたウェビナー
を受講しました。

ハズバンダリー(飼育管理)を向上させるためには、鳥のトレーニングは必要不可欠な要素だと、改めて感じています。

動物園では、鳥たちが展示エリアで日常的に生活する中で、健康管理、給餌、繁殖、移動、そして緊急時対応まで、多くの管理が同時に行われています。
その中で、鳥をどのようにトレーニングしているのか、そしてそのトレーニングによってどのような成果が得られているのかには、以前から強い関心がありました。

来園者の立場から見ても、「鳥のトレーニングによって何が可能になっているのか」は、知りたいテーマではないでしょうか。


鳥のトレーニングには目的とゴールがある

今回のウェビナーを通して理解できたのは、鳥のトレーニングには明確な目的とゴールが設定されているという点です。

それは単なる芸や見せ物としてのパフォーマンスではありません。
一方で、展示エリアで行われるトレーニングは、来園者にも見える形で行われ、学習の機会にもなっている点が印象的でした。

  • 鳥が自分の意思で行動していること
  • 無理や強制で動かされていないこと
  • 飼育管理が日常の延長として行われていること

トレーニングは、ハズバンダリーを成立させるための行為であると同時に、来園者にとっての学びの場にもなっています。


トレーナーが携帯するT字の止まり木という道具

印象に残ったのが、トレーナーが道具として携帯していたT字型でグリップできる止まり木です。

この止まり木は演出用ではなく、指示を的確に伝えるための実務的なツールとして使われていました。

  • 来園者の手に誤って乗らないようにする
  • 誰が指示を出しているかを明確にする
  • 人と鳥の適切な距離を保つ

T字の止まり木は、鳥をコントロールするためではなく、人と鳥の関係性を整理するための道具として機能していました。


今回の学習内容(忘備録)

  • 鳥のトレーニングの目的は、芸ではなくハズバンダリーを支えること
  • 自発的に動ける環境が健康管理と個体管理を助ける
  • 決まった場所での採食行動が個体別給餌・投薬につながる
  • 繁殖期でも適切なトレーニングは安定につながる場合がある
  • 体重測定は重要な健康指標になる
  • 捕獲に頼らない移動行動は緊急時にも有効
  • 爪やくちばしの問題はまず環境設計で対応する
  • 必要に応じて自主的なケア行動を教える
  • トレーニングは展示を「立ち止まる場所」に変える
  • 次回は、鳥のトレーニングを始める際に最初に考えるべきポイントを整理する予定


本記事は、ウェビナー内容をそのまま転載するものではなく、受講者としての学びや理解を整理した記録です。

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