🕊️ 「与えること」より「見つけること」——AAVの記事から学んだ、鳥たちの幸せのかたち
はじめに
先日、AAV(Association of Avian Veterinarians/鳥類獣医師協会)の 「Foraging Enrichment(摂餌エンリッチメント)」についての記事を読みました。
そこには、“鳥が食べる”という当たり前の行動の中に、
心の健康を支える大切な意味があることが書かれていました。
🍃 鳥たちは「探して食べる」ことで生きている
AAVの記事によると、摂餌(foraging)とは、鳥が食べ物を探して、掘ったり、ひっかいたり、かじったり、裂いたりして得る自然な行動のこと。
野生では、鳥たちは一日の多くの時間をこの「探して食べる」行動に費やしているそうです。
つまり、食べ物を“手に入れる過程”そのものが、鳥たちの生きるリズムであり、心を満たす活動なのです。
🌿 家でもできる、小さな「探す楽しみ」
AAVは、家庭でもこの摂餌行動を取り入れる工夫を提案しています。
- 餌を複数の場所に分けて置く
 - 餌入れにおもちゃや木片を混ぜて、掘り出すようにする
 - 段ボールやクラフト紙の中にシードを隠す
 - 紙や新聞紙に包んで、かじりながら中身を見つけさせる
 
こうした小さな工夫が、鳥に「考える」「動く」「選ぶ」機会を与え、
自然界に近い“能動的な一日”をつくってくれるのだといいます。
💭 わたしの気づき
わたしはこれまで、おいしい食事をひとつずつくちばしに運びながら話しかけることがエンリッチメントだと思っていました。
でも AAV の記事を読んで、“与えること”よりも、“探して得る体験”のほうが、鳥にとってはずっと意味があるのかもしれない、と思うようになりました。
鳥が自分で考え、動き、見つける。
その小さな成功体験の積み重ねが、心の満足や自信につながっていく——
そんな視点を教えてくれた記事でした。
我が家のシロハラで試してみることに・・・・



最初2,3粒ひままりを食べてましたが、むしろクラフト紙をビリビリと破くことのほうが楽しいみたいでした・・・・汗)
みなさま、普段からおいしい食事の与えすぎには注意しましょう!うちの子たちは食事を探す時間をしっかりと設けてみます・・・反省)
🪶 BirdARCADIAの森でも
うちでは今、ドラゴンウッドの枝の隙間にヒマワリの種を少しだけ隠したり、
紙包みを吊るして「探す時間」を増やしています。
夢中になって枝をかじったり、紙を破ったりしている姿を見ると、
「この子は今、自分の世界を生きているんだな」と感じます。
AAVが言う“福祉(welfare)”とは、
きっとこういう瞬間の積み重ねなのかもしれません。
鳥たちが安心して、健康で、そして“自分らしく”いられる時間を、
私たち人間がどう支えていけるか——
それが、BirdARCADIAが大切にしたいテーマです。





















