なぜインコは寝ているときでも落ちないのか?

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― 鳥の足の“ロック機能”と握力のしくみ


インコが枝にとまって眠っている姿を見て、 「どうして落ちないんだろう?」と思ったことはありませんか?


鳥の足の構造

鳥の足には「屈筋腱反射」(くっけんはんしゃ / flexor tendon reflex) という特有のしくみがあります。

枝をつかむと、足の屈筋腱(けん)が自然に引っ張られ、 それによって指が「自動的に握る」状態になります。

人も膝を叩くと足が跳ね上がる反射がありますよね。それと同じ仕組みです。


屈腱反応の動き

  1. 足を伸ばす
     鳥がまだ枝に触れていない状態。指は開いている。
  2. 足を曲げて枝にとまる
     足首が曲がることで、足の裏の「屈筋腱(くっきんけん)」が引っ張られ始める。
  3. 腱がピンと張る
     曲げる動きによって、腱が自然に引っ張られ、力を入れなくても指が閉じる状態に。
  4. 指がロックされる
     指が枝を握ったまま固定され、筋肉を使わなくても落ちない。睡眠中もこのまま保持可能。

つまり、筋肉を使って握っているわけではなく、 屈筋腱の構造上“力を抜くだけで握れる”しくみになっているのです。


動作の変化:着地~休息へ

インコが飛んできて枝に着地した直後は、 一時的に足の筋肉を使って枝をしっかり握っています。

しかしその後、体が安定すると、徐々に筋力を緩め、 屈腱反応によって自然に握った状態になります。

これによって、長時間枝にとまっていても疲れにくく、寝ている間も安全なのです。


このような構造は、鳥類の呼吸や骨格と同じく、空を飛ぶために進化した特別な生理の一部です。
鳥類の生理の基礎についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

インコと共に暮らす人が最低限知っておきたい鳥類共通の生理の基礎知識


BirdARCADIAの止まり木について

BirdARCADIAでは、鳥の身体の使い方や行動特性を考慮し、
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鳥種や体格、飼育環境に応じて選べるよう、
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BirdARCADIA監修(製作・検証担当)

森山 善正(Yoshimasa Moriyama) BirdARCADIA™ 創設者 / 製作・検証責任者 International Association of Avian Trainers and Educators(IAATE)アソシエイト会員。 鳥類トレーニングおよび福祉理論に関する国際的知見を継続的に学習・参照している。 コンパニオンバード向け天然木止まり木の設計・製作を行い、エンリッチメント・足環境・行動科学の視点から製品設計を行っている。 Yoshimasa Moriyama, Founder of BirdARCADIA™ Associate Member of the International Association of Avian Trainers and Educators (IAATE). Designer of natural wooden perches for companion birds, focusing on enrichment, avian welfare, and evidence-informed design.

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