コンパニオンバードが「歩いて移動する」ためのRamp(傾斜路)を考える|試作と観察の記録
少し早いですが、先日ブログでご紹介した
**「動物園の飼育環境から学ぶ傾斜路(Ramp)とは」**というテーマについて、
現在 試作段階に入ったことをご報告いたします。
今回は、BirdARCADIAとして製作した試作品を実際にケージ内へ設置し、
コンパニオンバードがどのように使うのかを観察・検証しています。
2026/02/02 updated :
ランプ傾斜角 30 度
ほとんど利用されず、移動手段としては機能しなかった。
一方で、ランプ表面に設けた溝をくちばしでかじって遊ぶ行動が見られた。ランプ傾斜角 15 度
登り降りの移動手段として頻繁に利用されるようになった。
今後は新たなランプを追加し、ケージ内における移動手段としての効果を継続的に観察する予定である。行動変化の確認
ランプ設置後、くちばしと足を使った番線移動が減少し、
ランプの緩やかな傾斜を歩いて移動する頻度が増加していることを確認した。追加ランプの導入
上記の結果を踏まえ、追加ランプを設置することとした。ランプ表面加工について
ランプにはトリマーを使用し、1cm間隔・幅3mmの浅い溝を掘っている。
予想どおり、溝部分を移動補助というより、くちばしで遊ぶ対象として利用している様子が多く確認された。

食事する場所は下層の止まり木から届く範囲に配置し、水飲み場は上層の止まり木の周辺に設けている。
その結果、ドライフルーツや硬めの乾燥フルーツを下層でくわえ、スロープを使って上層へ歩いて移動し、水でやわらかくしながらおやつを食べる行動が見られる。
中型モデルの検証|モデル鳥はシロハラインコ
今回の試作品は、中型モデルとして
中型インコの中ではやや小柄な シロハラインコ を想定して設計しました。
✔ ケージ内で
✔ 飛ばずに
✔ 「歩いて」「登って」「降りる」
という移動手段として、
このRampが実際に選択されるかどうかを確認するためです。
BirdARCADIAでは、
「人が便利だと思う構造」ではなく、
鳥自身が自然に使いたくなるかどうかを最も重視しています。
使用素材|ヨーロッパでも長年実績のある「ヨーロピアンブナ」
Ramp本体には、ヨーロッパでも鳥用止まり木の材料として長年の実績がある
**ヨーロピアンブナ(European Beech)**を採用しました。
使用サイズ・仕様
厚さ:3cm
幅:7cm
長さ:33cm
比較的重量感のある 無垢材
安定性があり、ケージ内でも不必要に揺れない設計です。
足への負担を減らす設計|全周「面取り(めんどり)」加工
Rampのすべての角は面取り(めんどり)加工を施しています。
これは、
足裏への局所的な圧迫を防ぐ
つまずき・引っかかりを減らす
長時間の接触でも負担をかけにくい
といった点を意識した設計です。
リバース式デザイン|1枚で2つの役割
今回のRampは**リバース式(両面使用)**の構造です。
① 傾斜路として使用する面

滑りにくい溝加工面を使用した傾斜路仕様。インコが歩いて上り下りできる移動経路として設置しています。
溝幅:3mm
溝間隔:1cm
滑りにくく、指がかかりやすい設計
② プラットフォームとして使用する面

平らな面を上にして設置したプラットフォーム仕様。休憩や方向転換の場として使用できます。
溝のないフラットな無地面
休憩・待機・方向転換用スペースとして使用可能
1枚で「移動」+「休憩」両方の役割を担うことを想定しています。
拡張性|BirdARCADIAの止まり木を取り付け可能

側面にBirdARCADIAのM/MLサイズ止まり木を取り付けられる拡張設計。移動経路や休憩ポイントを柔軟に構成できます。
側面には、
BirdARCADIAの M / MLサイズ止まり木(ドラゴンウッド/ジャワウッド) を
2本まで取り付け可能な構造を採用。
木材内部にステンレスナットを埋め込み
拡張時も強度・安全性を確保
これにより、
Ramp単体
プラットフォーム+止まり木
移動経路の一部
など、ケージレイアウトに応じた使い方が可能になります。
設置イメージ
平らなプラットフォームとしてのセットアップ例


ケージ内に水平設置したプラットフォーム例。立ち止まって休憩したり、向きを変えるためのスペースとして使用できます。
傾斜路(Ramp)としてのセットアップ例


ケージ内に傾斜をつけて設置したRamp例。飛ばずに歩いて移動するための動線として使用しています。
現在は「効果測定・観察段階」です

試作Rampを実際に使用している様子を観察中。移動頻度や歩行の安定性を確認しています。
本試作品は、
✔ インコが自発的に使うか
✔ 歩行時の安定性
✔ 上り下りの頻度
✔ 既存の止まり木との使い分け
といった点を時間をかけて観察中です。
BirdARCADIAでは、
「使われていること」そのものを確認してから
製品化を検討する方針を取っています。
BirdARCADIAの止まり木について
BirdARCADIAでは、鳥の身体の使い方や行動特性を考慮し、
自然素材を活かした止まり木を一つひとつ製作しています。
鳥種や体格、飼育環境に応じて選べるよう、
サイズや形状、設置方法の異なる止まり木をご用意しています。
ご家庭のコンパニオンバードに合った止まり木選びの参考として、
以下のページもあわせてご覧ください。





































