なぜインコは寝ているときでも落ちないのか?

― 鳥の足の“ロック機能”と握力のしくみ


インコが枝にとまって眠っている姿を見て、 「どうして落ちないんだろう?」と思ったことはありませんか?


鳥の足の構造

鳥の足には「屈筋腱反射」(くっけんはんしゃ / flexor tendon reflex) という特有のしくみがあります。

枝をつかむと、足の屈筋腱(けん)が自然に引っ張られ、 それによって指が「自動的に握る」状態になります。

人も膝を叩くと足が跳ね上がる反射がありますよね。それと同じ仕組みです。


屈腱反応の動き

  1. 足を伸ばす
     鳥がまだ枝に触れていない状態。指は開いている。
  2. 足を曲げて枝にとまる
     足首が曲がることで、足の裏の「屈筋腱(くっきんけん)」が引っ張られ始める。
  3. 腱がピンと張る
     曲げる動きによって、腱が自然に引っ張られ、力を入れなくても指が閉じる状態に。
  4. 指がロックされる
     指が枝を握ったまま固定され、筋肉を使わなくても落ちない。睡眠中もこのまま保持可能。

つまり、筋肉を使って握っているわけではなく、 屈筋腱の構造上“力を抜くだけで握れる”しくみになっているのです。


動作の変化:着地~休息へ

インコが飛んできて枝に着地した直後は、 一時的に足の筋肉を使って枝をしっかり握っています。

しかしその後、体が安定すると、徐々に筋力を緩め、 屈腱反応によって自然に握った状態になります。

これによって、長時間枝にとまっていても疲れにくく、寝ている間も安全なのです。

 


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